2019/7/1の「知るほどおもしろギリシア神話」

NHK文化センター梅田教室にて、私が毎月第一月曜に担当している「知るほどおもしろギリシア神話」の次回の案内です。日時は、2019年7月1日(月)10:30~12:00です。オウィディウス『変身物語』の開始部に登場する、最高神ゼウスの敵対者たちにかんするお話をします。関連の物語は大きく2つあり、ひとつは、「巨人族の反乱(ティーターノマキアー)」、もうひとつは、「リュカーオーンの奸計」です。前者については、たとえばヘーシオドス『神統記』でも語られており、また、北欧神話の「ラグナロク(神々の黄昏)」もその類例とみなすことができます(下の絵画は、ペリーノ・デル・ヴァガの《オリュンポス神族と巨人族の戦い》です)。後者は、リュカーオーンなる男の不敬な行為がテーマ化されているわけですが、おそらく「巨人族の反乱」ほどよく知られているわけではないでしょう。しかしながら、「変身」のモチーフが作品全体のなかではじめて現れる(リュカーオーンがある動物に変身するのです)という点で、このエピソードはたいへん重要な意味をもっているように思われます。これらの内容にご興味のある方は、ぜひお申し込みのうえ、ご参加ください。

つねに多くのことを学びつつ年をとる―勝又泰洋の学問日記―

このサイトでは、学者の卵である私、勝又泰洋が、日々の勉強・研究について(もっぱら自身の備忘のために)簡単な文章をものしています。サイト名の「つねに多くのことを学びつつ年をとる」は、古代ギリシアの政治家ソローンによる詩の一節です。これを座右の銘として、毎日マイペースに学問に励んでいます。

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