2019/7/22の「ギリシア神話入門」

朝日カルチャーセンター中之島教室にて、私が毎月第四月曜に担当している「ギリシア神話入門」の次回の案内です。日時は2019年7月22日(月)15:30~17:00です。ソポクレースの悲劇『アイアース』のご紹介をします。主人公のアイアースという男は、トロイアー戦争で活躍をつづけていたギリシア軍の勇士であるわけですが、死んだ仲間のアキッレウスの形見の武具が原因で、ギリシア軍全体と対立することになります。あろうことか味方によってプライドを傷つけられた彼は、自殺をすることにします。本劇はこの出来事を中心に構成されており、そこにはさまざまな人間関係(アイアースの家族と同僚が出てきます)をみてとることができます。

 おまけで載せた下の絵は、二コラ・プッサンによる《フローラの王国》(1631年、アルテ・マイスター絵画館)です。オウィディウス『変身物語』に描かれる、「花と人間」にまつわる複数の神話をまとめて視覚化したものです。左端にみえる、脇腹に剣が突き刺さっている人物がアイアースです。オウィディウスによれば、アイアースの血が地面にしたたり落ちたとき、そこからヒヤシンスの花が生え出たということです。

 以上の内容にご興味のある方は、ぜひお申し込みのうえ、ご参加ください。

つねに多くのことを学びつつ年をとる―勝又泰洋の学問日記―

このサイトでは、学者の卵である私、勝又泰洋が、日々の勉強・研究について(もっぱら自身の備忘のために)簡単な文章をものしています。サイト名の「つねに多くのことを学びつつ年をとる」は、古代ギリシアの政治家ソローンによる詩の一節です。これを座右の銘として、毎日マイペースに学問に励んでいます。

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