近鉄文化サロン阿倍野のギリシア神話にかんする体験レッスン

この10月より、近鉄文化サロン阿倍野にて、「はじめてのギリシア神話」(第3月曜・13:00~14:30)という新講座を開かせていただくこととなりました。その名称からわかるとおり、ギリシア神話について基本から丁寧に学んでいただく講座です。「ギリシア神話のこと、気になっているけど、難しそう」と思っていらっしゃる方にはピッタリの講座かもしれません。専門家である私が、手製のプリントを使ってわかりやすく、そして絵画作品等をお見せしながら楽しく、解説をさせていただきます。

 新設の講座ということで、体験レッスンも用意させていただきました。日時は、9月23日(月・祝)13:00~14:30です。ギリシア神話のなかでもとくによく知られる、「パリスの審判」および「トロイの木馬」をめぐるエピソードのご紹介をします。この2つは、時系列でいえば、それぞれ「トロイア戦争」の最初と最後に位置づけられるエピソードです。「聞いたことはあるけど、中身は知らない」という方も多いかもしれませんが、一度耳にしたら忘れられない物語であることは間違いありません。

 雰囲気を味わっていただくために、ここでほんの少しだけレクチャーを。下に掲げたのは、バロック期を代表する画家ルーベンス(1577~1640)による《パリスの審判》(1632~1635年頃、ナショナル・ギャラリー)です。これは、三柱の女神(画面左に並んでいる女性たち)が、自分こそがもっとも美しい者であることを宣言してもらうべく、トロイアの山中で暮らしていたパリスという青年(画面右の座っている人物)のもとに赴いたところを描いた作品です。勝者には、パリスから黄金の林檎が手渡されることになります(彼の右手をよくご覧ください)が、この牧人は、いったいどの女神を選んだのでしょうか。

 正解は、体験レッスンの当日、発表させていただきます。このことも含めて、講座の様子を知りたい、ギリシア神話の勉強の第一歩を踏み出してみたい、という方は、ぜひ教室まで足をお運びください。お申し込みにかんする詳細は、近鉄文化サロン阿倍野のHP(下にリンクが貼ってあります)をご覧ください。多くの方のご参加をお待ちしております。

つねに多くのことを学びつつ年をとる―勝又泰洋の学問日記―

このサイトでは、学者の卵である私、勝又泰洋が、日々の勉強・研究について(もっぱら自身の備忘のために)簡単な文章をものしています。サイト名の「つねに多くのことを学びつつ年をとる」は、古代ギリシアの政治家ソローンによる詩の一節です。これを座右の銘として、毎日マイペースに学問に励んでいます。

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