今日はラテン語文法の授業を行ったが、これで2018年の大学の授業はすべて終了した。まだ来年に数回授業があるが、ひとまず学生たちにおつかれさまと言いたい。冬期休暇のあいだは、帰省する者、旅行に行く者、おせち料理をたらふく食べる者、いろいろいるだろうが、のんびりと過ごしてほしい。
大学の教員によっては、授業が終わり休暇期間に入ることを喜ぶ方もいるようだが、僕はその逆だ。大学という場で教えることが好きなので、それがなくなってしまうと、少し悲しい気持ちになってしまう。今日も、授業が終わり、すべての学生が教室から出て行ったときには、一抹の寂しさを覚えたということをここで告白しておきたい。
こういった気持ちの面もそうだが、「研究者の知的生活」というプラクティカルな面においても、授業の機会をもたないことは、僕の場合マイナスの事態を生むことになるかもしれない。授業というのは、もちろん「学生に教える」ことを意味するが、それと同じくらい重要だと思うのは、授業が、他者に伝えるという行為をとおして僕の脳を活性化してくれる、ということだ。それこそラテン語の格言にDocendo discimus(われわれは教えることによって学ぶ)というものがあるが、これも、少し自由に解釈してしまえば、「教育活動は教師をこそ鍛える」ととらえることができるだろう。以上をふまえると、つまりは、授業がなくなると、脳のパワーが減退してしまう気がする。
ただ、ネガティヴなことを言っていても仕方がない。新年の授業が始まるまで、うまく脳を刺激しながら、なんとか勉強・研究を進めたい。
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