新年度最初の授業

今年度も、複数の大学で授業を担当させてもらうが、今日がその最初の仕事日だった。授業名は「西洋古典文化論」。ギリシア悲劇作品の紹介をするとともに、後代の著名な知識人(ex. ヘーゲル)によるそれらの作品の解釈の話をしていく予定だ。今日は、イントロダクションということで、今後の授業の前提となる、ギリシア悲劇の上演形式についてごく大雑把に話をした。ギリシア悲劇のことをはじめて学ぶという学生がほとんどだったようだが、コメントペーパーをみるかぎり、大多数が興味をもってくれたようで、とても嬉しく思っている。

 少し話はそれるが、4月は、大学カレンダーのなかでも、僕がとくに好きな月だ。理由は単純で、「新しいスタート」の雰囲気が大学全体にあふれているからだ。たとえば、今日出講した大学では、構内に多くの桜の木があり、これらはもうすでに満開の状態で、歩いているだけで明るい気分になった(幸運なことに、今日は天気もこの上なく良かった)。そしてこれに付け加わるのが、サークルの新入生の勧誘だ。さまざまなサークルが、個別のブースをかまえていて(正門から中をみると、あたかも「屋台」が並んでいるかのようだった)、その所属学生が新入生に声をかけていたのだが、これも4月らしくて、傍から様子をみている僕を晴れやかな気持ちにさせたのだった。

 来週から、他の大学の仕事も始まる。「桜と新歓」から4月のエネルギーをもらって、うまくスタートダッシュが切れればと思っている。

つねに多くのことを学びつつ年をとる―勝又泰洋の学問日記―

このサイトでは、学者の卵である私、勝又泰洋が、日々の勉強・研究について(もっぱら自身の備忘のために)簡単な文章をものしています。サイト名の「つねに多くのことを学びつつ年をとる」は、古代ギリシアの政治家ソローンによる詩の一節です。これを座右の銘として、毎日マイペースに学問に励んでいます。

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