神戸新聞文化センター三宮にて、私が毎月第二月曜に担当している「ギリシア神話の世界」の次回の案内です。日時は、2019年6月10日(月)10:30~12:00です。プルータルコス『英雄伝』に描かれる、ローマの第二代の王ヌマにかんする物語をご紹介します。彼は、前代のロームルス、そして後につづく5人の王と気質や振舞いが大きく異なる、きわめて「非ローマ」的な人物です。ローマは、その始まりから終わりにいたるまで、基本的には、「野蛮性」「暴力性」「好戦性」といったもので特徴づけることができますが、ヌマの治世は、こういったものとはまったく無縁の、きわめて穏やかな平和の時代だったのです。そもそも彼は、エーゲリアという女神と親しい仲になるほどの、どこか人間離れした不思議な特質をそなえた人物で、それが彼の善政につながっているのかもしれません(下の絵画は、カポディモンテ美術館にある、クロード・ロランの《ニンフのエーゲリアとヌマのいる風景》です)。具体的な内容にご興味のある方は、ぜひお申し込みのうえ、ご参加ください。
2019/6/10の「ギリシア神話の世界」
つねに多くのことを学びつつ年をとる―勝又泰洋の学問日記―
このサイトでは、学者の卵である私、勝又泰洋が、日々の勉強・研究について(もっぱら自身の備忘のために)簡単な文章をものしています。サイト名の「つねに多くのことを学びつつ年をとる」は、古代ギリシアの政治家ソローンによる詩の一節です。これを座右の銘として、毎日マイペースに学問に励んでいます。
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